初めての台湾で、いちばん不安なのはどこでしょうか。飛行機に乗ることでも、言葉が通じないことでもないかもしれません。飛行機を降りたあと、どこへ向かえばいいのか分からないことではないでしょうか。つまり、桃園空港の入国の流れが見えないことです。
この記事では、桃園空港の入国の流れを順番に説明します。飛行機を降りた瞬間から、到着ロビーの出口に出るところまでです。それより先の「市内への移動」は別の記事に分けました。ここでは、外に出るまでだけに集中します。
先に結論をお伝えします。桃園空港でやることは5つだけです。しかも、そのうち4つは「歩いて、並んで、通るだけ」です。事前に準備が必要なものは、たった1つしかありません。
まず全体像:桃園空港の入国の流れは5つだけ
細かい話に入る前に、桃園空港の入国の流れを最初から最後まで見ておきましょう。順番はこうです。
- 検疫を通る(申告するものがなければ、ほぼ止まりません)
- 入国審査を受ける(並びます。ここが一番時間がかかります)
- 荷物を受け取る(ターンテーブルで待ちます)
- 税関を通る(申告するものがなければ、通るだけです)
- 到着ロビーに出る(ここがゴールです)
これだけです。つまり、自分で判断しないといけない場面はほとんどありません。ほとんどが「表示に従って歩く」だけで終わります。

出口まで、どのくらい時間がかかるか
混んでいなければ、30分ほどで出られます。ただし入国審査が混雑していると、そこだけで1時間近くかかることもあります。
そのため、空港に迎えを頼んでいる場合や、時間の決まった移動を予約している場合は注意してください。着陸時刻の1時間半後くらいを目安に考えておくと、気持ちがラクになります。
出発前に済ませること:入国カードのオンライン申請
桃園空港の入国の流れで、事前準備が必要なのはここだけです。逆に言えば、これさえ済ませておけば、あとは当日どうにでもなります。
紙のカードは2025年10月に廃止されました
以前は、機内で紙の入国カードが配られていました。そこに名前や宿の住所を書いて、入国審査で出す方式です。
しかし2025年10月1日から、この紙のカードは廃止されました。いまはオンライン申請に一本化されています。「TWAC」と呼ばれるものです。
ここが古い情報のまま書かれているサイトも残っています。ですから、機内で配られるのを待っていても、もう配られません。必ず自分で申請してください。
申請できるのは、到着日の7日前から
申請先は台湾の移民署のサイトです。日本語の表示があります。料金はかかりません。無料です。
申請できる時期は、台湾に到着する日の7日前からです。制度が始まった2025年10月の時点では3日前からでしたが、そのあと7日前に広がりました。
なお、申請サイトを開くと、その日に申請できる期間が画面に出ています。そのため、自分で日数を数える必要はありません。表示されている期間に入っていれば申請できます。

⚠️ 偽サイトに気をつけてください
ここだけは、強めにお伝えします。この登録は無料です。お金は1円もかかりません。
ところが、外務省が注意喚起を出しています。日本人が偽の登録サイトに誘導され、手数料を取られる詐欺の被害が実際に起きているそうです。
「台湾 入国カード」で検索すると、広告や、公式に見せかけたサイトが上のほうに出てくることがあります。ですから、検索結果を上から順に押すのは避けてください。
正しい申請先は、台湾の移民署のこのアドレスだけです。
正しいアドレス: https://twac.immigration.gov.tw/
もし申請の途中で支払いの画面が出てきたら、そこは偽サイトです。支払わずに画面を閉じてください。
画面は右上から日本語に変えられます
サイトを開くと、最初は中国語(繁體中文)で表示されます。でも、あわてなくて大丈夫です。画面の右上に言語を選ぶところがあります。そこから日本語を選んでください。
入力するのは、この6つだけ
難しい入力はありません。手元に用意しておくのは次の6つです。
- パスポート(名前・番号・有効期限を見ながら入力します)
- メールアドレス(ここに入国カードが届きます)
- 電話番号(日本の携帯番号で大丈夫です)
- 職業(一覧から選ぶ形式です。会社員なら該当するものを選べば足ります)
- 行きと帰りの便名、台湾に入る日と出る日(予約確認メールに書いてあります)
- 泊まる宿の名前と住所(予約サイトの画面をそのまま見ながらで大丈夫です)
宿を何ヶ所か移動する場合は、最初に泊まる宿を書いておけば足ります。
印刷はいりません
申請が終わると、登録したメールアドレスにPDFが届きます。ただし印刷して持っていく必要はありません。
とはいえ、スマホの画面で開けるようにはしておいてください。メールをすぐ探せるよう、あらかじめ星印を付けておくと安心です。
忘れても、空港でその場で申請できます
もし申請を忘れて着いてしまっても、諦めなくて大丈夫です。入国審査の手前にQRコードが掲示されています。そこから、その場で申請できます。
外務省の案内によると、スマホを持っていない場合はタブレットを貸してもらえるとのことです。つまり、その場で必ず登録できるようになっています。
ただし、これは「忘れても何とかなる」という意味ではありません。登録が済んでいないと、入国審査に進めません。列に並ぶ前に、その場で入力することになります。
そして、そのためにはスマホがネットにつながっている必要があります。空港には無料のWi-Fiがあるので、それを使う方法もあります。しかし到着直後にWi-Fiの接続で手間取ると、焦る原因になります。
そのため私は、飛行機を降りた瞬間からネットがつながっている状態にしておくことをおすすめします。スマホの準備については、こちらにまとめました。
→ 海外ひとり旅のスマホ|eSIM・WiFi・ローミングを比べた結論
手順1:飛行機を降りて「入境/Arrival」へ進む
ここからが当日です。まず、飛行機を降ります。
結論から言うと、ここで迷うことはまずありません。降りた人がみんな同じ方向へ歩いていくからです。その流れについていけば、それで合っています。
私も2016年に降りたとき、迷いませんでした。考える場面すらなかった、というのが正直な感想です。
正直に書くと、日本語の表示があったかどうかは覚えていません。ただ、「入境」と「Arrival」の表示は必ずあります。この2つだけ見ていれば足ります。「入境」は日本語の「入国」と同じ意味です。
なお、桃園空港にはターミナルが複数あります。どのターミナルに着くかで、歩く距離は変わります。ただし、やることの順番は同じです。
手順2:検疫を通る
入国審査の前に、検疫のエリアを通ります。
台湾は、肉を使った食品の持ち込みに厳しい国です。たとえば、肉まんやビーフジャーキー、ソーセージなどです。持ち込むと、高額な罰金の対象になります。
逆に言えば、そういうものを持っていなければ、立ち止まることはほとんどありません。歩いて通り過ぎるだけです。
心配なら、日本を出る前にカバンを確認しておきましょう。おみやげにもらったお菓子の中身が分からない、という場合だけ気をつけてください。
手順3:入国審査を受ける
桃園空港の入国の流れの中で、いちばん時間がかかるのがここです。
並ぶのは「外国人」の列
カウンターの手前で、列が分かれています。台湾の人が並ぶ列と、それ以外の人が並ぶ列です。
私たちが並ぶのは外国人の列です。英語では「Non-Citizens」や「Foreign Passports」と書かれています。分からなければ、日本人らしき人が並んでいる方へついていけば、だいたい合っています。
出すもの
順番が来たら、パスポートを出します。入国カードのPDFを見せるよう言われることもあります。そのため、スマホはカバンの奥ではなく、すぐ出せる場所に入れておきましょう。
また、帽子やサングラスは外しておいてください。顔を確認するためです。マスクも、外すよう言われることがあります。
私は何も聞かれませんでした
ここが一番気になるところだと思います。結論から言うと、私は何も聞かれませんでした。パスポートを出して、返ってきて、それで終わりです。
ただし、人によっては滞在の目的を聞かれることもあるようです。そのときは「sightseeing」と答えれば足ります。観光、という意味です。
つまり、英語で会話をする場面はありません。単語を1つ言えば済みます。それでも不安なら、次の準備をしておいてください。
英語が不安な人は、宿の住所を紙に書いておく
滞在先を聞かれたときに、いちばん確実なのは紙に書いた宿の住所を見せることです。話す必要がなくなるからです。
スマホの画面でも構いません。しかし紙なら、電池切れも圏外も関係ありません。手帳の1ページに書いておくだけで、気持ちがずいぶん軽くなります。
手順4:荷物を受け取って、税関を通る
入国審査を抜けたら、預けた荷物を受け取ります。ターミナル2の場合、入国審査は2階です。そこを通ったあと、1階へ下りて荷物と税関に進みます。
ターンテーブルの番号を確認する
荷物が出てくるベルトコンベアには、番号が振られています。近くのモニターに便名が表示されているので、自分の便の番号を探してください。
待っている間にトイレへ行く
ここで正直に書きます。私が着いたときは、入国審査が終わってもまだ荷物が回ってきていませんでした。自分のトランクが出てくるまで、20分くらいは待った印象です。
ですから、荷物待ちは長くなるものだと思っておいてください。イライラしなくて済みます。
そして、私はこの待ち時間を使ってトイレに行くようにしています。台湾に限らず、どこの国でもそうしています。理由は3つあります。
- 空港の中のトイレは、きれいで安心して使えます
- 外に出てしまうと、次にいつトイレに行けるか分からなくなります
- どうせ荷物を待つ時間なので、時間を無駄にしません
荷物が出てくるのを見張っていなくても大丈夫です。取り忘れた荷物は、係員が横に下ろしておいてくれます。
税関は、申告するものがなければ通るだけ
荷物を受け取ったら、税関を通ります。申告するものがなければ、そのまま歩いて通り抜けます。私も止められませんでした。
申告が必要なのは、免税の範囲を超えるお酒やたばこ、高額な品物、多額の現金などを持っている場合です。普通の観光であれば、まず関係ありません。
手順5:到着ロビーに出る
税関を抜けると、自動ドアが開きます。ここが到着ロビーです。おつかれさまでした。桃園空港の入国の流れは、これで終わりです。
では、出た瞬間に何が見えるのでしょうか。私がいちばんよく覚えているのは、これです。
名前を書いた紙を持ったドライバーが、ずらりと並んでいました。
送迎を頼んだ人を待っている運転手さんたちです。柵の向こうに何人も立っていて、それぞれが紙やタブレットを掲げています。到着した人は、その前を通って外へ出ていきます。
つまり、出た瞬間に人だかりがあります。知らないと少し驚くかもしれません。でも、これは危ない状況ではありません。むしろ、あらかじめ送迎を頼んでおけば、この中に自分の名前を持った人がいる、ということです。
知っておくと、ここで慌てずに済みます。
出口を出る前に、済ませておくとラクなこと
外に出る前に、次の2つを済ませておくと落ち着いて動けます。
- トイレ(大きな荷物を持たずに行けるのでここでは必ず行っています。)
- スマホがつながっているかの確認(ここでつながっていないと、この先が一気に不安になります)
逆に、両替やカードの購入は、まだ急がなくて構いません。それは次の記事で説明します。
出口を出たあと
ここまでが桃園空港の入国の流れ、つまり「外に出るまで」です。この先は、目的によって道が分かれます。1つの記事に全部詰め込むと、かえって分かりにくくなるので分けました。
・【ネット編】桃園空港でスマホをつなぐ手順
・【移動編1】桃園空港から台北市内へ、電車での行き方
・【移動編2】桃園空港から台北市内へ、タクシー・送迎での行き
なお、空港からの送迎や現地のツアーを先に予約しておきたい場合は、こちらもあわせてどうぞ。

まとめ:桃園空港の入国の流れは5つだけ
最後に、もう一度整理します。桃園空港の入国の流れは、次のとおりです。
- 検疫を通る(申告するものがなければ、歩くだけ)
- 入国審査を受ける(並ぶ。何も聞かれないことも多い)
- 荷物を受け取る(20分ほど待つつもりで。トイレはここで)
- 税関を通る(申告するものがなければ、歩くだけ)
- 到着ロビーに出る(送迎の人が並んでいます)
事前にやることは、入国カードのオンライン申請だけです。それ以外は、当日その場で表示に従えば進めます。
降りた人が向かう方向へ歩く。列に並ぶ。荷物を待つ。それだけです。自分で決めなければいけない場面は、ほとんどありません。
初めての台湾でも、これで大丈夫です。

コメント